本要約

【簡易まとめ】「コンサル時代に教わった仕事ができる人の当たり前」要約と感想

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皆さん、こんにちは!今回は、ニューヨークの経営コンサルティング会社で5年間働き、現在は牛乳やヨーグルトなどを配達する会社「明治クッカー」の経営者をされている西原亮さんの著書、「コンサル時代に教わった仕事ができる人の当たり前」についてご紹介したいと思います。

この本は、一言で言えば「仕事ができる人が当たり前にやっていること」を教えてくれる一冊です。社会人になって数年もすると、残酷なほど仕事ができる人とできない人に分かれてしまうものですよね。正直、私も「もしかしたら自分は落ちこぼれコースなのでは…?」なんて不安に思うことがあります。

著者である西原さんも、慶應大学を卒業後、バリバリのコンサルティング会社に入社した当初は、社会人経験がなく英語でのコミュニケーションにも苦労し、最も仕事ができない人として扱われていたそうです。しかし、周りの優秀な先輩たちの仕事のやり方を間近で見て学ぶ機会に恵まれ、そこで気づいたのが「仕事ができる人は、誰でもできる当たり前のことを徹底してやり続けているからこそ、周りから信頼され、チャンスを掴むことができる」という事実でした。

この経験をもとに、西原さんはできる人たちの行動や立ち振る舞いを真似することでコンサルタントとして昇進し、さらには父親から継いだ会社を10年で売上・従業員数ともに7倍に成長させることに成功しています。

それでは、そんな西原さんがコンサル時代に学んだ「仕事ができる人が当たり前にやっていること」を、コミュニケーション、仕事の進め方、そして立ち振る舞いの3つの視点から、具体的に見ていきましょう!

仕事ができる人のコミュニケーション術

仕事ができる人は、日々のコミュニケーションにおいて非常に意識的な行動をとっています。

1. なんとなく分かったふりをしない

皆さんは、本当は分かっていないのに、つい「分かったふり」をしてしまった経験はありませんか?

これは、仕事においては「完全な悪」だと著者は言い切っています。なぜなら、分からないことを放置し続けることになり、後々大きなトラブルにつながりかねないからです。また、自分ではうまくごまかせているつもりでも、相手には簡単に見透かされてしまうもの。結果として、「本当に分かっているのか?この人に任せて大丈夫なのか?」という不安を相手に与えてしまいます。

実際に西原さんも、コンサル時代に上司の話に「そうですね」と返事したところ、「具体的に何を理解したのか説明してください」と問われ、答えられずに注意された経験があるそうです。

「いちいち分からないことを聞くのは迷惑だし、恥ずかしいし、会話の流れが止まっちゃう…」そう感じる気持ちはよく分かります。しかし、仕事での会話の目的は、自分と相手の頭の中のイメージのズレをなくすことです。だからこそ、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉があるように、素直に「分かりません。教えてください」と伝えることが非常に大切なんです。

2. 曖昧な表現を使わない

仕事で「少し」「できるだけ早く」「多め」といった曖昧な表現を使っていませんか?

仕事ができる人は、このような曖昧な表現を徹底的に避けて、具体的に説明するように努めます。なぜなら、曖昧な言葉は自分と相手の間で認識のズレを生み、ミスにつながってしまうからです。

例えば、「できるだけ早く仕上げてください」と言われたら、あなたは何時間後を想像しますか?明日でしょうか?それとも1週間後でしょうか?人によって認識がバラバラですよね。

「すごい」「もっと」「かなり」「早い」「遅い」「広い」なども、すべて誤解を招きやすい曖昧な言葉です。そこで、仕事ができる人は、自分と相手の間で誤解が生じないように、「数値」や「固有名詞」を積極的に活用して具体的に伝えようとします。

例えば、「今日の17時にプレゼンの資料を提出します」とか、「14時に名古屋駅の金時計の前でお待ちしております」といったイメージです。これなら、誰にとっても同じ理解になるため、誤解が生まれる余地がありませんね。

さらに、相手が「できるだけ早めにやります」と曖昧な言葉を言ってきた場合でも、仕事ができる人は「具体的にはいつになりますか?」と、その曖昧な情報を具体的な情報に直す工夫をしています。とにかく徹底的に曖昧さを排除する姿勢が重要なんです。具体的にするポイントは「数値」と「固有名詞」を交えて伝えることです。

3. 事実と自分の意見を切り離して伝える

客観的な事実と、「自分はこう思う」「こうしてほしい」という主観を混同せずに切り離して伝えることも、仕事ができる人の重要なスキルです。

一見単純に思えますが、仕事で事実よりも自分の意見や感じたことばかりを伝えてしまう人は意外と多いものです。例えば、上司から営業結果を聞かれた際に、「好感触だったので期待できそうです。もう少し押せば契約できそうなんですが…」というのは、あなたの主観、つまり意見ですよね。しかし、上司が本当に知りたいのは「契約できたのか、できていないのか」という事実です。

仕事ができる人は、まず「まだ契約をしてもらっていません」といった誰にとっても分かる事実やデータを先に伝えます。その上で、「ただ、私の主観としては好感触だったので期待できると思います」というように、自分の意見を付け加えるのです。

売れているスニーカーについて聞かれた時も、「一番売れているのはAというスニーカーになります。ただ、個人的にはこのBというスニーカーがおすすめなんですけどね」という伝え方が理想です。常に主観ばかりを話していると、「それあなたの感想ですよね?」とツッコミを入れられかねません。誰かに情報を伝える際は、まずは客観的な事実を正確に伝え、その後にほんの少しだけ自分の主観を付け加えるように意識すると良いでしょう。

4. 悪い知らせを最初に伝える

「悪い知らせ」ほど、伝えるのが億劫になりますよね。しかし、仕事ができる人は、どんな悪い知らせも「最初」に伝えることを徹底しています。

なぜなら、言いづらい悪い知らせほど早く伝えてもらえると、すぐに改善策を打つことができるからです。一方、ギリギリになってから悪い知らせを伝えても、もう打つ手がなくなってしまうことが多いのです。

DMM.comの会長である亀山さんも、「いいことは後回しでいいけど悪いことは早く知らせて欲しい」と語っています。もちろん、大きなミスやトラブルは伝えづらいものですが、ごまかさずにすぐに伝えてくれる勇気のある人は信頼されます。逆に、悪い知らせをひた隠しにする人は信頼されません。

人はどうしても良い情報だけを伝えたくなるものですが、悪い知らせほど早く伝える癖をつけることで、社内での信用を勝ち取ることができるでしょう。

仕事ができる人の仕事の進め方

次に、仕事ができる人がどのように仕事を効率的に、そして価値高く進めているのかを見ていきましょう。

1. いきなり手を動かさない

皆さんは何か仕事を始める時、すぐに手を動かしてしまうタイプですか?

仕事ができる人は、物事をうまく進めるために「いきなり手を動かさない」ことを意識しています。まずはしっかりと情報収集を行い、無駄なものを削ぎ落とした方が、結果的に早く仕事を終わらせることができるのです。

例えば、家電を買う時を想像してみてください。まずネットで調べたり、商品の評価や機能、値段を比較したりしてから購入する方が、いきなりお店に行って衝動買いするよりも、短時間で良い買い物をすることができますよね。

資料作成などの仕事もこれと同じです。最初から手を動かして作成を始めてしまうと、作っては消しの繰り返しになり、結果的に時間がかかりすぎてしまいます。そのため、まずは徹底的に情報収集を行ったり、自分が思い描いている完成形と、顧客や上司が思い描いている完成形にズレがないかを細かく確認したりして、無駄な作業が発生しないように下調べを徹底するのです。

「北の達人コーポレーション」の社長である木下勝久先生の本にも、「まずは徹底的に下調べをしてから挑戦しなさい」と書かれているほど、この下準備の重要性は強調されています。

2. 一番価値を出せる仕事に集中する

人は1日に高い集中力を維持できる時間が限られています。アレックス・スジョン先生の「シリコンバレー式良い休息」という本にも、頭を使って何かを創り上げようとする作業は、1日3〜4時間が限度だと書かれています。意外と短いですよね!

だからこそ、仕事ができる人は、この限られた集中できる3〜4時間を「一番価値を出せる仕事」に一点集中させます。

一方、仕事ができない人は、この貴重な時間を、重要ではないメールの細かなチェックや、後でやればいい資料作成、事務作業などに浪費しがちです。著者は特に、「仕事ができない人は、成果が出ないのに自分が心地よく作業に時間を使いがちだ」と指摘しています。

つまり、心地よさよりも、どれだけ価値を生み出せるかを優先することが大切なんですね。これは筋トレと似ているかもしれません。1日にできるトレーニング時間は限られているからこそ、きつくても一番効果があるトレーニングを選んで集中しますよね。仕事も同じで、限られた集中力を使い、最も価値を生み出す仕事に注力することが成功への鍵となります。

3. 仕事を細かく分解して、いつまでにどこまで終わらせるのかを明確にしておく

あなたは今抱えている仕事を、具体的にどこまで細分化できていますか?

仕事ができる人は、仕事を「細かく分解」し、「いつまでにどこまで終わらせるのか」を明確にしています。

まずは、今やっている仕事を小さなタスクに分解します。例えば、カレーを作る作業なら、「じゃがいも・にんじんを洗う」「野菜を切る」「鍋にサラダ油を垂らして熱する」といったように、様々な小さなタスクに分けられますよね。どんな仕事も、必ずこのように小さなタスクの集まりに分解できるはずです。

ステップ1として、このように仕事を小さなタスクに分解して、メモやアプリに書いて「見える化」することが重要です。

そしてステップ2では、そうやって細かく分解したタスクを見ながら、「今週までにタスク1と2を終わらせるぞ」といった具体的な締め切りを決めて、仕事を進めていくのです。

「いちいちタスクを書くのは面倒くさい…」と思うかもしれませんね。しかし、これこそが仕事を早く終わらせるための秘訣なのです。やることを小さく分けて書き出して見える化しておくことで、やるべきことが明確になり、「この後何するんだっけ?」と迷う時間を減らせますし、目標を設定して走り出すことで仕事にメリハリが生まれます。

計画通りに進むと気分が良いだけでなく、自分が予定よりも遅れているのか、早いのかも分かるため、遅れている場合は何とか期限内に終わらせようと努力できます。中島哲さんの「なぜあなたの仕事は終わらないのか」という本でも、仕事を小さなタスクに分けて時間通りに終わらせていくことが勧められているほど、これは非常に効果的なテクニックです。

仕事ができる人の立ち振る舞い

最後に、仕事ができる人が意識している、人としての魅力や信頼を高める立ち振る舞いについてです。

1. 笑顔を絶やさない

仕事ができる人は、どんな時も「笑顔」を忘れません。

なぜなら、笑顔でいることで相手に好印象を与えられ、結果として仕事がスムーズに進みやすくなるからです。仕事ができる人は、たとえ本心でなくても、相手に会ったら「とりあえず笑顔を作る」という勇者さが身についていることが多いそうです。その方が、合理的に考えて得だと知っているからですね。

一方、仕事ができない人は、いつも不機嫌そうだったり、暗い表情をしているため、相手に気を遣わせたり、声をかけづらくさせてしまいます。特に新入社員の場合、先輩から仕事を教えてもらう必要があるため、話しかけやすい雰囲気作りとして笑顔を心がけておくことが何より重要になります。イライラしている人に話しかけるのは、勇気がいりますもんね。

2. 同期で群れない

皆さんの周りにも、いつも同期で固まって行動している人はいませんか?

仕事ができる人は、同期で群れることをしません。なぜなら、会社の同期は自分と同じような視点や経験しか持っていないため、一緒にいても成長がなく、結局は「傷の舐め合い」や「マウント合戦」になって終わってしまうことが多いからです。

「会社の同期と飲むと、結局は会社や社長の悪口になっちゃうんだよな…」という経験がある方もいるかもしれませんね。

だからこそ、自分とは異なる視点を持つ人との交流を積極的に持つことが大切です。例えば、別の業種の人、上司、起業家、自営業の人、YouTuberなど、多種多様な人との交流を心がけましょう。読書も良いですね。

3. 陰口を叩く人の近くに行かない

会社で陰口を言っているグループを見かけたら、どうしていますか?

著者は、陰口を叩く人の近くに行かないことを強く勧めています。なぜなら、たとえ自分が悪口を言っていなくても、陰口を言っているグループの中で話に相槌を打っているだけで、「陰口グループの一員」と見なされ、結果的に自分の評判が大きく下がってしまうからです。

人は気を抜くと、ついうっかり自分と同じような人と群れてしまいがちなので、これは特に注意したい点です。できれば、自分よりも高い視点を持つ人とつき合うことで、自分自身も引き上げてもらいやすくなります。

まとめ

さて、ここまで「仕事ができる人の当たり前」について、以下の3つの観点からご紹介してきました。

仕事ができる人のコミュニケーションの取り方

  1. 話を聞いてなんとなく分かったふりをしない
  2. 曖昧な表現を使わずに数字と固有名詞を使って具体的に伝える
  3. 事実と自分の意見を切り離して伝える
  4. 悪い知らせを最初に伝える

仕事ができる人の作業の仕方

  1. すぐに手を動かさない。まずは情報収集をする
  2. 心地よいことではなく、一番価値を出せる仕事に集中する
  3. 仕事を細かく分解して、いつまでにどこまで終わらせるのかを明確にしておく

仕事ができる人の立ち振る舞い

  1. 見た目に気を使い、笑顔を絶やさない
  2. 同期で群れない
  3. 陰口を叩く人の近くに行かない

感想

この書籍の内容を詳しく見ていくと、「仕事ができる人」とそうでない人を分ける要素は、実は特別な才能や秘策ではなく、「当たり前」だとされる行動をいかに徹底して実践しているか、という点に集約されていることに気づかされます。

特に印象的だったのは、「悪い知らせを最初に伝える」という点です。これは勇気がいることですが、組織の信頼関係を築き、問題解決のスピードを上げる上で不可欠な要素だと改めて感じました。また、「事実と自分の意見を切り離して伝える」というコミュニケーション術も、ビジネスシーンだけでなく、あらゆる人間関係において誤解を減らすために非常に重要な視点だと腑に落ちました。

仕事の進め方においては、「いきなり手を動かさない」ことと「仕事を細かく分解する」という点が、実践すればすぐに効果を実感できそうな具体的なテクニックだと感じます。ついつい目の前のタスクに飛びつきがちですが、質の高いアウトプットを出すためには、事前の準備と計画がいかに重要かを再認識させられました。

そして、人としての立ち振る舞いである「笑顔を絶やさない」や「同期で群れない」といった点は、直接的に仕事の成果に結びつかなくとも、長期的なキャリア形成や人間関係の質を高める上で、非常に本質的なアドバイスだと感じました。特に「陰口を叩く人の近くに行かない」という教訓は、無意識のうちに自分の評価を下げてしまうリスクを回避するための賢明な行動指針だと思います。

これらの「当たり前」は、日々の意識と実践によって身につけられるものばかりです。私も今日から、この学びを自分の行動に取り入れ、少しでも「仕事ができる人」に近づけるよう、一つずつ実践していきたいと思いました。

このブログ記事が、皆さんの仕事やキャリアを考える上で、少しでもお役に立てれば幸いです!

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