本要約

【簡易まとめ】「すべては前向き質問でうまくいく」要約と感想

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本要約
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今回は、エグゼクティブコーチであるマリリー G.アダムスさんの著書『すべては前向き質問でうまくいく』について、そのエッセンスをぎゅっと凝縮してお伝えしたいと思います。

「厳しい状況でも前向きになる方法」を教えてくれるこの本は、まさに人生の羅針盤のような一冊。私たちが日々直面する困難にどう向き合うかによって、人生は大きく変わる、そんな力強いメッセージが込められています。

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズも、一度は会社を追われながらも諦めず、逆境から学び、新たな会社を立ち上げて最終的にAppleのCEOに返り咲き、iPhoneのような画期的な商品を創造しました。彼のようにピンチをチャンスに変える人たちが実践している、前向きになるための「質問思考の技術」を、一緒に見ていきましょう。

人生には2つの道があるって知ってた?

この本の冒頭で、私たちには「学ぶ人の道」と「批判する人の道」という2つの道があると語られています。まるで映画『スター・ウォーズ』のジェダイとシスのように、どちらの道を進むかは私たち自身が選べるんですよ。

では、それぞれの道について詳しく見ていきましょう。

批判する人の道:泥沼にはまる思考パターン

「批判する人の道」とは、苦しい状況に陥ると、すぐに自分や他人を批判したり、投げやりになったりする人が進む道です。頭の中は常に「最悪だ」「だめだ」「誰のせいだ」「なんで自分がこんな目に遭うんだ」といった批判的な言葉でいっぱい。

何か問題が起こると、自分や他人を批判する癖があるため、だんだんと挑戦すること自体が怖くなってしまうんですね。この道を進むと、まさに「泥沼にはまる」と本にも書かれています。

学ぶ人の道:成長と飛躍へのカギ

一方、「学ぶ人の道」とは、困難な状況でも冷静に、そこから何を学べるか、今自分に何ができるかを考える人が進む道です。この道を選ぶ人の頭の中は、「このことから学べることは何だろう?」「今やれることは何だろう?」「今何をするのがベストだろう?」といった前向きな言葉で満たされています。

当然ながら、飛躍し続ける人は後者の「学ぶ人の道」を選んでいるんです。そして、このどちらの道を選ぶかは、あなた自身で決められるんですよ!

質問を変えれば思考が変わる!脳の不思議な性質

「学ぶ人の道」に進むための鍵は、自分への「質問」を変えることです。

なぜなら、私たちが自分に投げかける「質問」や「言葉の質」によって、思考が作られるからです。例えば、借金を抱えたり、病気になったり、会社をクビになったりといった困難な出来事が起きた時、多くの人は「最悪だ、終わった」「なんで自分がこんな目に遭わないといけないんだ」「誰のせいでこうなった」といったネガティブな言葉で頭がいっぱいになりますよね。

しかし、ここで重要なのは、困難な出来事そのものよりも、自分が投げかけた批判的な言葉や質問によって、気分や思考が落ち込んでしまうという点なんです。

ここで意識的に「前向きな質問」を自分自身に投げかけてみましょう。例えば、

  • 「このことから学べることは何だろう?」
  • 「この状況でやれることは何だろう?」
  • 「このピンチをチャンスに変えるにはどうすればいいかな?」

のようにです。

脳には、「好きなラーメンは何?」と聞かれれば答えを返そうとするように、投げかけられた質問に対して答えようとする性質があるんです。だから、前向きな質問に対しては、不思議と前向きな答えが返ってきます。

「この困難からこれが学べた、こういうことが分かった、次からはこうしよう」といった建設的な答えが導き出されると、気分が明るくなり、困難を学びに変えて大きく成長できるんですよ。

困難な状況で自分に問いかけるべき2つの質問

具体的な質問として、特に重要なのが次の2つです。

  1. 「このことから何を学べるだろうか?」 失敗には必ず負の側面と正の側面があり、何かしら学ぶべき教訓が隠されています。お金を使いすぎて借金を抱えたなら、「自分は欲に弱いからクレジットカードを持たない方がいいな」「今後は家計簿をつけよう」といった学びがあるはずです。大切なのは、困難に直面した時こそ、目には見えない教訓に目を向けること。 「自分はダメだ」「誰のせいだ」といった批判的な言葉は、失敗の負の側面しか見えず、成長もないのでやめましょう。意識して前向きな質問をすることで、気分や思考が変わってきます。
  2. 「今できることは何?」 どんなに悲惨な状況でも、必ずやれることは何かあるはずです。例えば、多額の借金を抱えた場合、「自己破産や債務整理」といった法的な手段や、「借金をネタにYouTuberを始める」「事業を起こしてみる」といった発想が生まれるかもしれません。 病気や寝たきりといった状況でも、「今の自分にやれること」に目を向けて精一杯励むことが大事であり、そのきっかけとなるのがこの質問です 。脳は必ずあなたにぴったりの答えを返してくれるでしょう 。

良好な人間関係を築くための質問

人間関係で悩んだ時に、自分に問いかけるべき質問もあります。

  • 「相手は何を必要としているのか?」
  • 「ウィンウィンになるにはどうすればいいのか?」

どんな形であれ、誰かと協力する場合には、お互いにとって「おいしい」状況を作らないと、関係は長続きしません。デート、友達との付き合い、仕事でのお客さんとの関係、すべてに共通する普遍の法則です。

アダム・グラント先生の『GIVE & TAKE』にも書かれているように、最も得をするのは、相手の望みを叶えながら自分の望みも叶える人です。もし自己犠牲で誰かに与えるのなら、取引しない方が良いとされています。

エゴな部分から、つい自分だけ得したいと思ってしまうのが人間ですが、質問を使うことで自分の考えを修正できます。これらの質問を自分に問いかけることで、今よりも良い人間関係を築くことができるでしょう。

自分を知るための3つの質問

最後に、自分自身を深く理解し、望む人生を歩むための質問を3つご紹介します。

  1. 「私は何を望んでいるのだろう?」 社会人として日々忙しくしていると、自分が本当に何を望んでいるのかを忘れてしまいがちです。定期的にこの質問を自分に問いかけ、正直に答えを導き出してみましょう。月収100万円、ワクワクする毎日、毎月の旅行など、何でも構いません。意外と、普段の行動が自分の望みとズレていることに気づくかもしれません。
  2. 「私はどんな選択ができるのだろう?」 これは、自分の望みを現実にするための手段を見つける質問です。望みが明確になったら、それを手に入れるために「今できることは何か?」と問いかけてみましょう。どんなに小さなことでもいいのです。何度も問いかけるうちに、具体的な行動が見えてくるはずです。
  3. 「私はどんな思い込みをしているのだろう?」 私たちを縛る「思い込み」や「マインドブロック」から解放されるための質問です。多くの場合、幼少期の経験から「自分は愛される価値がない」「自分はできない」「どうせ無理」といった思い込みが生まれています。これらの思い込みをまず認識し、少しずつ勇気を持って行動することで、マインドブロックが外れていくでしょう。

まとめ:質問が未来を創る

今回の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 人生には「学ぶ人の道」と「批判する人の道」の2つの道があり、困難な状況でも「学ぶ人の道」を選ぶことが飛躍の鍵となる。
  • そのためには、自分自身にしている質問を、批判的なものから建設的なものに変える必要がある。
  • なぜなら、脳は投げかけられた質問に対して答えようとする性質があり、前向きな質問には前向きな答えが返ってくるから。
  • 良い質問の例:
    • 「このことから何が学べる?」
    • 「今やれることは何?」
    • 良い人間関係を築くなら「相手は何を必要としている?」「ウィンウィンになるにはどうすればいい?」
    • 自分を知るなら「私は本当は何を望んでいるのだろう?」「私はどんな選択ができるのだろう?」「私はどんな思い込みをしているのだろう?」
  • 悪い質問の例: 「誰のせい?」「なんで私がひどい目に遭わなきゃいけないんだ?」「自分はダメだ」

どんなに困難な状況に直面して視野が狭くなっていても、意識して良い質問を自分に投げかけることで、気分や思考はきっと変わってくるはずです。


感想:質問の「質」が人生の「質」を決定する

今回、マリリー G.アダムスさんの『すべては前向き質問でうまくいく』の要約を読み進める中で、私自身も「質問の力」の奥深さと実践的な価値を強く感じました。

特に印象的だったのは、「困難な出来事そのものよりも、自分が投げかけた批判的な言葉や質問によって、気分や思考が落ち込んでしまう」という部分です。私たちは往々にして、目の前の現実に囚われがちですが、この本は、その現実に対する「内なる対話」の質こそが、私たちの感情や次の行動を決定づけるのだと教えてくれます。脳が質問に答えようとする性質を利用するというのは、非常に合理的で、かつ効果的な自己変革のアプローチだと感じました。

「学ぶ人の道」と「批判する人の道」という二元的な分類も、私たちがどの視点に立つべきかを明確にしてくれますし、具体的な質問例が提示されているため、すぐにでも実践に移せる点が素晴らしいです。特に、自己理解を深めるための3つの質問は、日々の忙しさの中で見失いがちな「自分らしさ」や「本当に望むもの」を再発見する手助けとなるでしょう。

この考え方は、ビジネスの場におけるコーチングだけでなく、日常生活における人間関係の改善や個人の成長にも幅広く応用できる普遍的な知恵だと感じます。まさに「質問の質が人生の質を決定する」という真理を深く示唆している一冊だと、心から思います。


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